杖立ラボについて

杖立ラボ

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 熊本県小国町・杖立は、開湯以来1700年を誇る温泉街ですが、バブル期をピークに観光客が減り続け、同時に過疎化も急速に進行しています。しかし、昭和中期頃には、他の地域では真似が出来ないほどの、ハイカラで粋な文化が築かれていました。 「福岡の奥座敷」と呼ばれ、都市の人たちがうらやむほどの生活文化(=ライフスタイル)が、杖立で実践されていたのです。
 「杖立ラボ」とは、今一度、杖立温泉街にハイカラで粋なライフスタイルを取り戻すために、そして、等身大のまちづくりを実践していくために設立されたまちづくり機関です。2004年3月に九州工業大学・景観工学まちづくり研究室(仲間浩一研究室)と小国町が協力して策定した「杖立景観整備基本計画」に基づき設立されました。
 2004年4月に当時学生だった田北雅裕が移住し、研究室と連携しながら、景観整備等の各種公的事業に関して町役場・事業者・住民間のコーディネートやアドバイスを主業務として行ってきました。また同時に、観光客への情報発信・地域資源を活かしたイベントの実施・地域内外のまちづくりを担う人材の育成等、まちづくり全般の企画・実践も行ってきました。
 また、昭和50年代にパチンコ遊技場だった空き家「とみや」をリノベーションし、デザイン・オフィス「ライフステーション 杖立ラボ」を設立し、大学や設計事務所、地域住民と協働しながら、まちづくりやデザインの相談・学習ができる場として、時にギャラリーやショップとして、開かれたオフィスの運営をしてきました。

杖立ラボ

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 2009年4月、田北の九州大学への赴任にあわせて「とみや」自体は閉鎖しましたが、2009年6月、オフィスを温泉街内のアパートに移転。九州工業大学景観工学まちづくり研究室が活動を引き継ぎ、その後は、九州大学田北雅裕研究室が、杖立温泉観光協会や旅館組合、地域住民の様々な活動について、企画・運営支援等に取り組んできました。

 そして2020年7月、杖立温泉街は、新型コロナウイルスによる営業自粛、およびその直後の2020年7月九州豪雨において甚大な被害を受け、大変厳しい状況を迎えました。そこで、NPO法人環境文化プロジェクト機構のサポートを受けながら『杖立ラボプロジェクト』として活動を再開し、杖立温泉観光協会とともに復興活動に取り組むこととなりました。

このサイトは更新しておりません。最新情報は、杖立温泉観光協会のホームページをご覧ください。


■プロジェクト・リーダー:
 田北雅裕
 九州大学大学院 人間環境学研究院 専任講師
 NPO法人環境文化プロジェクト機構 理事
 
■運営組織:
 杖立ラボプロジェクト(NPO法人環境文化プロジェクト機構内)
 ※NPO法人環境文化プロジェクト機構の法人概要等はこちらのページをご覧ください

■オフィス・オープン時の資料:
「ライフステーション杖立ラボ」オープニングに関わるプレスリリース(2005年3月):
 http://lab.tsuetate.com/opening.pdf

連絡先

杖立ラボ プロジェクト(NPO法人 環境文化プロジェクト機構内)
〒869-2503 熊本県阿蘇郡小国町下城
問い合わせ先: lab@tsuetate.com